……なんてシナリオを用意して臨んだサマースクール2日目。・ 旅の道中、川沿いの村に立ち寄った冒険者見習い一行。
街道にかかる橋を渡ろうとすると……悪天候で壊れてしまったらしい!
・ 迂回路を探すと、山間の洞窟が向こう岸につながっているらしい。
・ しかし、その洞窟はモンスターの巣窟となっており……
実は「続きのダンジョン、作れる人は作ってみてね~」とお願いはしてあったのですが、翌日作って来るとは思いませんでした。ほくろん:朝早いねぇ。どうしたの?
スペディオ:ダンジョン書いてみたんだけど……
ほくろん:すごい! 1晩でよく作れたね。見せて見せて。
発想が僕と同じでした。ほくろん:舞台は……洞窟?
スペディオ:そう! エオーラの町に行くまでにどうしても洞窟を通らなきゃいけなくなったんだけど、そこにモンスターが待ち構えている! どう?
ほくろん:洞窟にいるモンスターがちょっと強いな。
スペディオ:そう?
ほくろん:1体減らしてもいいね。この弓ゴブリンはGMが負けそうになったら援軍で出すようにしようか。
スペディオ:わかった!
村の近くにある洞窟。そこは村人や旅人が普通に使っている通り道だったのだが、昨日からモンスターが占領してしまったという。GM:みんなはエオーラに向けて旅をしている。その途中である村に立ち寄った。
デニス:早く先に進む!
GM:じゃあ村から出ようとしたら、声をかけられる。「あなたたちは旅の人ですか?」
デニス:見れば分かるだろ!
バスター:わからないんじゃない?
デニス:えー、でも毛布とかもってるじゃん!
エイシー:おーい、村人はほったらかしかー?
ゼロ:「旅の人ですよ。」
GM:「良かった! ちょうど困っていることがあるんです。実は……」
結局、110Gまで吊り上げて依頼を引き受けた彼らは、さっそく洞窟へと向かいます。GM:「……ということで、モンスターの退治を頼めませんか?」
デニス:報酬くれるの?
GM:「ひとり100Gぐらいなら……」
デニス:え~、もうちょっと~
GM:「そうは言っても……」
バスター:おねがい!
GM:「う~ん、どうしよっかな~。110Gまでかな~」
バスター:115G!
エイシー:(ずいぶん楽しそうだなー)
GM:洞窟の前はこうなってて……
と、ダイスを振ってみますが……デニス:……まっすぐいっちゃいけないの?
ゼロ:森の中を?
デニス:……うん。
GM:そこは危険なモンスターがたくさんいるらしいよ。
デニス:洞窟の中と森の中と、どっちか危険か分からないじゃん!
エイシー:(確かに……)モンスターの正体、しりたいね。
バスター:足跡を探してみよう!
……ということで村に戻ってモンスターの目撃情報を探ります。GM:そうだねぇ。小さいのと大きいの、あと小さな丸い跡があるよ。
バスター:丸い跡?
デニス:あ! 杖かな?
GM:なんだろうねぇ(にやにや)。それに細長い線のような跡も残っている。
ゼロ:なんだそれ……?
バスター:そうだ! どんなモンスターがいたか見た人はいないかな?
デニス:話聞けばいいじゃん!
GM:ここで? 誰もいないよ?
デニス:じゃあ村に戻ればいいじゃん!
初級にそんなモンスターいたか……?GM(村人):「私が見たのは、人間のような形をしていて、体の大きなモンスターと小さなモンスターです。」
デニス:そんだけ?
バスター:全部のモンスターを見たわけじゃないだろうし……
ゼロ:「何色のモンスターでしたか?」
GM:「緑色でした」
言い争っている2人を尻目に、バスターが鳴子の罠を発見します。GM:洞窟の前ね。
バスター:入り口までに罠はあるかな……?
デニス:よし! 罠を探す!
ゼロ:まって。お前は感覚が低いだろ?
デニス:ああ! 俺は感覚が低いんだよ!
ゼロ:だったらお前じゃないだろ!(笑)
バスター:GM、探して良いかな?(←シーフ)
罠は創意工夫で不発させる、というスタイルはおしゃれですが、そもそも何のために罠を解除するのか忘れがちなメンバーでした。バスター:どうしよう?
デニス:石を投げて、遠くから反応させちゃえばいい!
エイシー:それさ、音鳴るでしょ?
デニス:そうかっ……
ゼロ:じゃあ音が鳴る部分を固定してから、石を投げたら?
バスター:石投げても、当たるかどうかわかんないよ。
ゼロ:だったらさ、毛布を丸めて転がせば……
GM:転がるかなぁ……
一同:がやがや
エイシー:……跨いで行けばいいんじゃない?
一同:なるほど!(笑)
なぜこのタイミングでダメージを……と思ったら、前回のダメージをキャンセルし忘れていたのです。GM:じゃあ入り口まで来たけど?
ゼロ:中に入ってみよう。
デニス:まって! 俺が先頭が良い!
ゼロ:でも俺、防御高いよ(←ショートスピアを使っているのを誇りに思っている様子)
デニス:俺ファイターだもん! ファイターが先頭でしょ!
バスター:HP高いのはどっち?
デニス:俺でしょ! ……あーっ! ダメージ食らってる!(笑)
ゼロ:じゃあ俺……俺も食らってる!(爆笑)
『中級』では「食事をとり、6時間寝るとHPが1D点回復する」というルールが定められています。GMはこのルールどおりに回復するように求めたということ。エイシー:どうしよう、GM?
GM:じゃあね、1晩寝たら回復して良いよ。
ゼロ:どうする?
デニス:回復する!
バスター:ここで寝ると怒られるよ!
エイシー:(誰にだ……?)
デニス:じゃあ村に戻って寝る!(笑)
経費扱いで一泊したパーティーはついでに買い物を済ませ、体制は万全。GM:村には宿屋があるから、そこで寝られるよ。
ゼロ:でもお金かかるんでしょ?
デニス:やだー! 毛布があるから外で寝る!
エイシー:おい! 何のために村に戻ってきたんだ!(笑)
GM:良いよ、宿代は依頼した村人が出してくれます。
デニス:やったー!
TRPGの楽しさは実際に参加してみないと分かりにくかったりしますが
実は、経験者たちに混ぜてもらう事でTRPGでの話の展開パターンを教えてもらっていたのですね。
パターンを知らない子供たちは効率が悪いというか、行動がグダグダ。面白いけど。w
とりあえず、HPを回復する魔法の薬が高く売れるパーティだなと思った。(爆)