ゴーレムはそんな賢いことしません。スペディオ:やっぱり白いローブの男か……
デニス:えー! ゴーレムじゃないの!?
飛び出したこの発言に話は大脱線。デニス:どうすんのー!
バスター:他のところを調べなきゃいけないのかな?
デニス:時間かかっちゃうじゃん! ご飯どうすんの!(笑)
ということで、盗賊の縄を解いて料理をさせることに……スペディオ:保存食はいちおうあるけど……
ゼロ:調理道具もってる!
デニス:じゃあその調理道具でさ、さっきのウルフを料理しちゃえばいいじゃん! 食べれるじゃん!
ゼロ:誰が料理するんだよー。
デニス:盗賊!
GM:「え、俺っすか!?」(笑)
仕掛け探しといえばシーフ。GM:「じゃあ料理しときますね……とほほ……」(まずい、脱線してるな……そろそろヒントを……)
バスター:GM、今まで調べたのってどこだっけ?
GM:(チャンス!)今のところ、入り口の岩あたりは調べたねぇ。
ライボルト:入り口じゃないとこってどこだ?
ゼロ:洞窟の壁は?
スペディオ:分かった! 行き止まりだ! 隠し扉があるに違いない!
デニス:なるほど!
GM:調べてみるかい?
デニス:俺! ……じゃない!(爆笑)
ゼロ:そうだな!(笑)
バスター:やるやる!(ころころ)
今こそ君の出番だ!デニス:隠し扉でしょ?
GM:違うんですねぇ。どうも壁はそんなに厚くないようです。
スペディオ:これ、壊せるんじゃないの?
ゼロ:なるほどね!
デニス:誰がやるの?
バスター:判定はなに?
GM:壊すなら体力かな。
デニス:ねえ誰やるのー?( ← 早く先が見たくてしかたない)
GM:キャラシー見てみ。
デニス:あ! 俺!(笑)
GM:壁がガラガラと崩れる。その奥は……
ということで足を踏み入れるバスターですが……ゼロ:なんだろう?
スペディオ:遺跡みたいなやつ?
GM:そう、ウィザードのスペディオは聞いたことがある。古い時代に作られた迷宮のような場所だね。壁の一部には亀裂が入っていて、そこから水が浸入している。ところどころコケが生えていたり、かび臭かったりするのはそのせいだ。
スペディオ:どうする?
ライボルト:いってみるしかないでしょ。他に道もないし。
バスター:なんかお宝があるんじゃない? お宝!
成功したゼロは、胸の高さぐらいの位置に穴が開いているのを発見します。GM:感覚の判定して。
バスター:えーっ!?(ころころ)12!
GM:壁の一箇所がぴかっと光る。それは光の矢だ! バスターに向けて飛んでくるぞ!
バスター:罠だー! よけれる?
GM:気づいたからよけて良いよ。バシュン! と反対側の壁に当たった。
ゼロ:(すかさず)どっから光が出た?
GM:感覚で判定―
さすがにそりゃまずい……ということになり、身のこなしが得意なバスターが試してみることに。スペディオ:この穴をよけて通れば当たらないのかな?
デニス:やってみればいいじゃん!
ライボルト:失敗したらどうするんだよ。
バスター:誰かがやるしかないよねぇ。
デニス:おい! 盗賊!!
GM:「俺っすかーっ!?」(爆笑)
うーん、「ふさぐ」とか「誰かがオトリになる」とかしてくるかな……と思ったんですが、意外とオーソドックスに回避されてしまいました。GM:……では、光の矢は反応しなかった。無事に避けて通れるようだね。
ということで感覚低めの2人が失敗。ライボルト:あー失敗。
デニス:いってー! ダメージ食らった!
まだ続くのか盗賊コント(笑)デニス:やだなー。回復したいなー。
ゼロ:薬は?
デニス:あるけどね、使いたくない。
スペディオ:じゃあ「休息」だね。ご飯食べて休んで回復。
デニス:おい盗賊! 飯まだ!(笑)
GM:「あとちょっとですー。」
ゼロ:ねえ、盗賊は今どこにいるの?
GM:まだ洞窟かな? 料理してるから動けないよね。
ゼロ:ごはん食べるのに向こう戻るの?
デニス:盗賊―っ! ご飯もってこっち来い!(爆笑)
遺跡にだって罠はある、と学習したバスターは慎重に確認。GM:さて、奥を見ると道がカーブしていて……
バスター:罠さがし!
判定に成功したスペディオが読み取ったのは……GM:すぐにでっかい壁。
バスター:行き止まりー?
GM:ただ、真ん中にほそーい溝がある。しかも、壁には何か文字が書いてあるようだ。
スペディオ:なにが書いてある?
GM:そうだなぁ……スペディオは読めるかどうか「知性」で判定かな。
目を皿のようにして探した結果、見つかったのは……GM:「この先、研究施設により立ち入り禁止。合言葉を言え」で、その文字にはどこかで見覚えがあるぞ。
スペディオ:なんだろう?
ゼロ:あ! あの古文書じゃない?
GM:正解! 古文書も同じ文字で書かれているね。
スペディオ:そういえば読んでなかったね、これ。
バスター:読めるの?
GM:スペディオには……全部は難しいけど、飛び飛びでは読めるね。
ライボルト:合言葉は?
スペディオ:探して見よう!
その言葉に応じて壁がぼんやりと光だし、左右にゆっくりと割れていく。スペディオ:『われは命を吹き込むものなり!』
ということで戦闘開始。GM:だだっ広い部屋。壁沿いに本棚や実験器具が並んでいるが、中央には何も無く……天井からの水滴で大きな水溜りになっている。
一同:(聞いている)
GM:みんながその光景を見た瞬間、部屋の中央付近でいくつかの明かりがともる。そして、立ち上がるのは……数体のゴーレム!
デニス:出たーっ! あいつ? あいつ?
GM:ゴーレムはどれもサビていて、うまく動かないものもあるようだ。残念だが、あのときのゴーレムじゃないね。
デニス:くそー。俺が倒したいのに!
ゼロ:いないんだからしょうがない。
ライボルト:とりあえず目の前のゴーレム倒すぞー!
現場では大爆笑でしたが、実はたいへん感心しました。GM:じゃあこれでゴーレムズの攻撃終了。そっちだよ。
デニス:よし! 目の前のゴーレムぶっころ……
GM:(……?)
デニス:だめだ! これは悪い言葉だ!(爆笑)
ガラが悪いのはかわらんのかい!デニス:じゃあ、ぶっつぶす!
仲良く(?)食事をして体を休めたところで、エオーラの町へ向かいます。GM:自然とその扉が開き、小高い丘の中腹に出ます。
バスター:良かったー!
GM:丘から見渡せる風景の中に、大きな町が見えますね。
スペディオ:おおー! やっとついた!
GM:長い旅の末、みんながたどり着いたところ……旅のゴール、エオーラの町です。
ゼロ:町についたら新しいアイテムとか買えるかな?
スペディオ:買い物の前に盗賊なんとかしなきゃ。
デニス:あー! 盗賊、ご飯は!?
GM:「へえ、皆さんが戦ってる間にあっためておきました!」(笑)
GM:ということで、門のとこ。
バスター:入っていいのかな?
GM:入ろうとすると、門番が止めます。「あー、そこの人たち。どういったご用かな?」
スペディオ:村から古文書を運んで……村の名前ってあったっけ?
ゼロ:(すかさず)デイジー村。デイジー村にしよう。
GM:(なぜ……)じゃあ、「デイジー村の皆さんですか! 話は聞いています。さ、神殿にどうぞ」そういって神殿に案内されるよ。
ゼロ:買い物は?
バスター:後で!
デニス:盗賊は!?(笑)
バスター:盗賊は……わかんない(爆笑)
GM:じゃあ門番が説明。「この町では、悪さをしたら神殿に連れて行くようになってます。そこでどんな罰が与えられるか、決まりますよ。」
デニス:でもそう悪いことはしてない。
バスター:報酬くれなかったけどね。
デニス:そうだ! やっぱだめだ!(笑)
GM:「まあ詳しくは神官様が聞くでしょう」といってるうちに、神殿に着きました。中に案内されると、いかにもえらそうな聖衣の老人が待っています。この神殿で一番偉い人ですね。「おお、君たちがデイジー村の冒険者たちか」
スペディオ:「はい! これを届け……」……待てよ。
GM:どうした?
スペディオ:……罠だったらどうする?
あ、ごめんなさい悪乗りしました。バスター:やばいよね。偽者かもしれない!
GM:(まずいっ!)「どうした? 早くこちらに渡してくれ……」
スペディオ:うわー! 今のは絶対怪しい!
様子をうかがおうって魂胆か!GM:どうする? 渡す?
スペディオ:じゃあ、1枚だけ渡す。
あ、怪しい動きってなんすか……GM:……じゃあ一枚だけ受け取る。
バスター:(じーっと見ている ← GMを)
GM:「……あの、続きもよければ……」
スペディオ:怪しい動きは?
思いつきでだまされる導入なんかやった俺が悪かったっす……GM:もうごめんなさい……この人は本物です。
スペディオ:ほんとうでしょうね?
GM:ほんとうです……
スペディオ:じゃあ渡す!
GM:あ、ところで気を取り直して。盗賊さん。
デニス:どうなった?
GM:罰として、1ヶ月神殿周りの掃除ということになりました(笑) じゃあコレで今回の冒険はおしまい!
一同:お疲れ様でしたー!
と思ったら暴走しまくるプレイヤー達。
これで分かれ道が有る普通のダンジョンだったら確実に時間切れでしたねぇ。怖い怖い。w
小学校の授業用になると、昔のGM論でのタブーこそが有効になるだなんて
TRPGって、やっぱり面白い!!w