職業の組み合わせは役割を分けるために重要。GM「あれ? シーフはいないの?」
子どもたち「今日は休み~。冒険できない?」
GM 「やり方しだいかな。シーフは絶対に必要っていうわけじゃないよ」
子どもたち 「そうなんだ。じゃあ大丈夫だ!」
嫌です、というプレイヤーもなく、順調にシナリオに入ることに成功……GM(村長) 「湖から魚がいなくなってしまった、調べてきてくれないか?」
子どもたち 「はーーい!」
GM 「じゃあ湖に向かうため、皆さんが街道を通ると……」
パスカル 「まっすぐ進む!」
どうやらピサロとロースンが声も大きいこともあって意見を通しやすい模様。GM 「こっちを進んでいくの?」
ピサロ&ロースン 『うん!!』
GM 「道がないから大変だと思うけれど、それでもいくの?」
ピサロ&ロースン 『うん!!』
RPGの森=敵が出る、というイメージなのかな?GM 「では、目の前には道の無い森が広がっています」
子どもたち 『敵探す!』
をを、素晴らしい言葉が!!しかし……ロースン 「俺と○○(ピサロのプレイヤーの名前)こっち、お前らあっち」
ピサロ 「俺はこっちからこう進むの! それで、背後を警戒する!!」
ロースン 「俺が前で、○○(パスカルのプレイヤーの名前)が後ろな!」
パスカル 「○○じゃなくてパスカル! キャラクターの名前で呼べよ!」
自分の質問は無視っすか(笑)GM 「森の中でバラバラになるの?」
ロースン 「俺こっち!」
ピサロ 「俺はこっち!」
ちゃんと話を聞こうぜ(笑)GM 「では、お互いの位置が分からなくなりました」
子どもたち 『えーーっ!?』(笑)
GM 「では普通なら1時間でいける距離のはずが、遠回りして半日かかってしまいました。湖に到着することには時間はもう夕方です」
子どもたち 『えーーっ!?』(笑)
GM 「夕日がきれいな湖。周りは木がたくさん生えていて、歩いて回ることは難しそうです」
湖の中へ進んでいく2人、そして森に入っていってしまう2人……あれ? 別々に行動することの恐ろしさは学んだんじゃなかったのか?(笑)GM 「どうしますか?」
ロースン 「歩いて湖渡る!」
パスカル 「俺も!」
ザクロ 「俺こっち(の、歩いてきた森)のほうを見てる!」
ピサロ 「じゃあ俺もこっち」
その結果……GM 「これ以上進んで行くと首から上まで水の中に入っちゃいそうだけれど、どうする?」
ロースン&パスカル 『進む!!』
GM 「じゃあ急に足元から感覚がなくなります。二人とも体力で判定をお願いします」
一応危ないニュアンスは漂わせてみたのだけれど、甘かったかなぁ……と今では反省してます。GM 「二人とも溺れました」
ロースン&パスカル 『げっ、やばい!』
その心意気は素晴らしいのだけれど……ピサロ 「俺が助けに入る!」
えらそうだな、溺れてるやつ(笑)GM 「服はどうする?」
ピサロ 「着たまま入る!」
GM 「体力で判定してみて」
ピサロ 「(ころころ)あ、9しかない」
GM 「じゃあピサロも溺れました」
ピサロ 「げーーっ!」(笑)
ザクロ 「どうしよう!?」( ← ひとりだけおぼれてない)
パスカル 「もうお前しかいない!」
ロースン 「助けろー!」(笑)
ピサロ 「そうだーっ!」
彼の力で全員の救助に成功。ザクロ 「<見えない力>を使ってみんなを助けます」
というわけで、いかだを作ります。パスカル 「いかだを作ろう!」
お、役割分担はできているかな?GM 「どういう分担でつくるの?」
ロースン&ピサロ 『俺、“ちから”ある! “わざ”もある!』
パスカル 「じゃあ俺は頭がいいから……」
さっきまでの話はどこにいった?(笑)GM 「木を切る、形を整える、ロープをつかって縛る、それぞれを力、わざ、知力で判定をします。まず、木を切るところから。誰がやる?」
子どもたち 『全員で作る!』
おーーーーい!(笑)GM 「じゃあ形を整えるのは?」
子どもたち 『全員でやる!』
話を聞け!(笑)GM 「器用な人と不器用な人いるから、一部はきれいなのに一部変な風になっちゃったりするかもしれないよ? 大丈夫かな?」
ザクロ 「そっか…どうしよう?」
ロースン 「9!」
ピサロ 「俺12!」
パスカル 「7しかない」
もうオチも見えたでしょうか(笑)GM 「じゃあ、うまく操作できるかは判定してもらおうかな。」
お断りしておきます、水中を泳ぐのに重たいもの持ってると危険だよねっていう話はさっき溺れた際にも話しています(笑)GM 「湖の真ん中でいかだが分解しました。泳ぎの判定を行ってください」
ロースン&ピサロ(ころころ) 『溺れました』
敵の正体も目的も分からぬまま、<見えない力>を使い切った冒険者たち。パスカル 「<見えない力>を使って助けます」
お、素晴らしい。状況をしっかり考えてるね。パスカル 「バラバラになった木は回収していい? あとロープも。」
こうして木は回収され、再度切るところからという最悪の事態は避けられました。GM 「もちろん大丈夫ですよ」
またそれかい(笑)パスカル 「じゃあ今度は俺とザクロがいかだにのる!」
ロースン 「俺も行きたい!」
ピサロ 「じゃあ俺はこっちに残ってまわりを見てる!」
ロースン 「えーっと、(名前を確認して)…ピサロ、以外の3人で行きます!」
バッシャーン!GM 「湖の奥へと進むと、向こう岸の木が近付いてくる。でもそれがちょっとおかしい。」
子どもたち 「?」
GM 「船の先がその木に“ちょん”と触れると……」
この反応が見たい一心でシナリオ組みました。GM 「と音を立てて、木の『絵』が書かれた板が倒れます。」
子どもたち 『なにそれーーっ!?』(爆笑)
そういって2人が迎えに戻ったのはよかったのですが……GM 「本当の向こう岸には木でできた小屋が見えます。」
ザクロ&パスカル 『とりあえずピサロを迎えに行きます』
え?ロースン 「じゃあその間に入り口から入ります!」
な、なぜ!? ここで状況も調べずに1人で!?GM 「1人で入るの?」
ロースン 「はい」
GM 「みんなを待たずに入る?」
ロースン 「入ります!」
これまでの警戒心はなんだったのか。分散行動の危険はなんだったのか……。GM 「え、えーと……では扉を開けると、部屋の奥にゴブリンの姿が……」
ロースン 「戦います!」
と部屋に潜んでいたモンスターたちが動き出し、5体のモンスターに囲まれたロースン。GM(オーガ) 「お前のような小さい人間など、すぐにボコボコにしてやるぞ~」
気絶してしまいます。ロースン 「(ころころ)あー、1足りなくてやられた!」
次々倒されてしまいます。ピサロ 「(ころころ)うわ、やられた!」
ザクロ 「(ころころ)…だめだ!」
そういうルールはありません(笑)ピサロ 「でも保存食があるから回復できる!」
というわけで、武器もアイテムもうばわれてパンツ一丁にされ、湖の向こうにポイっと捨てられてしまいました。GM(オーガ) 「降参するか~!?」
パスカル 「はい、降参します!」
GM(オーガ) 「お前たちは食ってもまずそうだから、お前たちの持っている物を全部もらっていくぞ!」
[C157] まさかの全滅!?