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牛久保小学校#5-2 セッション開始!

 ついに卓分けが始まった牛久保小学校#5。

 GMは3人(6年生)なので、残りの小学生が各卓2人。
 さすがにプレイヤー2人では……と思い、スタッフが1人、入ります。
 (……と言いつつ、スタッフがサブマス的な動きをする覚悟でいます。)
 これでプレイヤーは計3人。

 僕もある卓に入り、セッションが始まります。

ushi_5_2.jpg
教室で3卓立つの図



 最初に簡単な自己紹介をして、開始の挨拶からセッションは始まります。

ほくろん:じゃあ挨拶しようか。お願いします!
プレイヤーズ:お願いします!
GM:お願いします! じゃあ、皆さんが旅をしていると、村長が声をかけてきます。「みなさんにお願いしたいことが……」

 っと、これが子どもたち特有のホットスタート

 依頼する場所の情景描写とか、そこに来るまでの流れを見事にすっ飛ばして、依頼内容を言ってしまうという……うん、早く依頼内容を言いたい&ダンジョンにいきたいんだね……
 その気持ちもわかる! ということで、(その辺の突っ込みは置いといて、)GMに依頼内容を聞いてみると……

GM:「村の外れに盗賊が家を建ててしまって、困ってるんです。中を調べて、モンスターを退治してもらえませんか?」

 と、ほんのりロールプレイ風味で答えてくれます(すばらしい!)。
 しかし、見える場所に家を建てるってずいぶん大胆な盗賊で……
 
 ここで時間を取るのもアレなので、スムーズにダンジョン前まで移動するよう誘導。
 GMがマップを書き始めます。

ushi_5_8.jpg

ほくろん:この右下のは何?
GM:看板です。
ほくろん:(か、看板……?)
プレイヤー1:何が書いてある?
GM:それは、近づいてみないと見えない!
ほくろん:(お、その誘導はすばらしい)みんな、どうする?
プレイヤー2:うーん、近づいてみる……?
GM:そこには「挑戦者求む」と書いてある。

 挑戦者……?

 ということで、対応をパーティーで相談。
 今回のプレイヤー2人は大胆派、正面突破を主張します。
 良かろう、罠を調べずに扉を開けたらどうなるか体験してみるが良い!

プレイヤー1:じゃあ、扉開ける!
GM:上からまさかりが振ってくる!

 
 まさかり
……?


 なかなか渋いものが振ってきたところで、扉を開けたファイターは3点ダメージ。
 彼が傷を負いながらも扉を開けたことで、中の様子が分かります。

 そこには……!

 というところで、今回は終了です。
 では!
 


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コメント

[C46] 細かい意見です

子供たちのホットスタート。GMでもあるのですね。
ヒーロー物は{最初は失敗したり負けたりするが、最後には勝つ}のが定番の流れですが
プレーヤーをする時に最初から敵を倒しまくろうとして不満に思うだろうとは想像していました。
まあ、大人でも慣れないと状況描写は難しい所もありますしね。

見える場所に家を建てる盗賊。
「住み着いた盗賊が無理難題を要求してくる」なら有りえますかね。
『廃屋にモンスターが住み着いた』でも良いし。
そう考えると意外と間違っていないかも。w

[C47] Re: 細かい意見です

白い北風さま
 いつもありがとうございます。

> 子供たちのホットスタート。GMでもあるのですね。

 とにかく始めたくてしょうがないみたいです(笑)
 例えば、大人なら「君たちはある村についた(……)その村は……」と、(……)のようにプレイヤーの反応を伺うタイミングを取ることがあると思います。また、「村人が依頼をする」前に「村人が近づく」、その前に「村人がプレイヤーたちに気づく」……と、順序立てて説明をすることも多いと思います。
 そういうものはすべてすっ飛ばして、とにかく依頼をしたくてしょうがない、というのが可愛いところですね(笑)

> ヒーロー物は{最初は失敗したり負けたりするが、最後には勝つ}のが定番の流れですが
> プレーヤーをする時に最初から敵を倒しまくろうとして不満に思うだろうとは想像していました。

 上の「手順をすっ飛ばす」に近いものがあるのですが、子どもたちは「近づいて攻撃します」ではなく、「倒す!」と宣言する傾向があります。「自分の行動の宣言」ではなく、「結果・こうなってほしいという結果」を宣言する……という感じでしょうか。仲間の枯葉さんいわく「それが失敗する可能性を考慮してない」というこの傾向を考えると、なかなか「負けの美学」に到達までは長くかかりそうです(笑)
 既存の物語のパターンをモデルにして行動する、というよりも目の前の課題に「成功したい!」「活躍したい!」と挑んで行く……という感じもします。

> 見える場所に家を建てる盗賊。
> 「住み着いた盗賊が無理難題を要求してくる」なら有りえますかね。

 このコメントを頂いて、「盗賊が小屋をたてる以上のことをしてない」のが違和感だったんだな、と気づきました。無理難題はおろか、村人に意地悪をしたということもなく「こ、こいつは何が目的なんだ……」という感じでした。
 それにしても、盗賊さんが頑張って小屋を建てている様子はちょっとシュールです(笑)
  • 2010-07-13 23:50
  • ほくろん
  • URL
  • 編集

[C48] 毎度、返事ありがとうございます

コメントに他意は無いのですが、受け取り方によっては非難にもなりそうなので、毎回ドキドキしています。

>家を建てる盗賊
TRPGは続けていると、シナリオを間違えたり出来事が矛盾したりします。
訂正するのも1つの手段ですが、矛盾した理由を考えて伏線と誤魔化・・・ネタにするようにしていました。
そのクセが出てしまいましたねぇ。
>盗賊さんが頑張って小屋を建てている様子はちょっとシュールです
そうか!盗賊はムリヤリ村人に小屋を立てさせたんだ!!
だから村長も小屋にいるのが盗賊って知っていたのか。w

[C49] Re: 毎度、返事ありがとうございます

白い北風さま

 こちらこそありがとうございます。
 コメントいただけると、気合が入ります。
 ぜひ遠慮なくご意見下さい。

> 家を建てる盗賊
> 訂正するのも1つの手段ですが、矛盾した理由を考えて伏線と誤魔化・・・ネタにするようにしていました。

 僕もキャンペーンなどでよくやります!
 良い手ですよね、「一見矛盾していること」ほど、「実は……こういう理由があったんだよ!」ってときのカタルシスが大きいものですしね。
 
> そうか!盗賊はムリヤリ村人に小屋を立てさせたんだ!!
> だから村長も小屋にいるのが盗賊って知っていたのか。w

 そういえば、村長はっきり「盗賊」って知ってましたね……!
 自己紹介もちゃんとしたんでしょうか……(笑)
  • 2010-07-16 00:36
  • ほくろん
  • URL
  • 編集

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プロフィール

ほくろん

Author:ほくろん
愛知県内にて青少年育成の指導者・アドバイザーをしつつ、TRPGやボードゲームの作成・普及啓発を行っております。

今となっては遠く離れ、それぞれに凝固している教育とあそびを、少しずつ暖めながら融和させていきます。

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(あくまで個人アカウントですので、ご承知置きください)