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サマースクール#2-3 リドルに挑戦!

 その部屋にあったのは6枚のプレートと、そのうち2つをはめ込む台座。
 プレートにはそれぞれ……

   sss-8.jpg
 
  クモ ・ ヘビ ・ トカゲ
  ライオン ・ ワシ ・ サメ
  
 が描かれています。

 正しい2枚をはめれば扉が開くでしょう。しかし間違った2枚をはめると、電流が走って2点のダメージです。
 (電流じゃないや、魔法の……なにか……)

 さあリドルの開始です。皆さんなら、どの2枚をはめるでしょう?

ソフィー:なんだろうね。
ラッシュ:うーん。足の数?
ディアノーグ:なんで?
ラッシュ:ヘビとサメだけ、足が0本じゃない?
ディアノーグ:それだー! はめよう!
シャアル:いやもうちょっと考えようよ!
ディアノーグ:そうか。そうだ、それに俺は肩が痛いから(以下略)


 「じゃあ、”よじ登れる”動物は?」
 「ヘビとトカゲかな?」
 「……鳥ってさ、クモとか食べるよね?」
 「食べるやつと食べられるやつ?」
 「そっちは今、何考えてる?」
 「英語にしてみようかと……」
 「なるほど!」
 
 など、出るわ出るわ。さすが子どもたち、いろんな意見を出してくれます。
 しかし、どれも決め手にかけるため、長くなりそうな雲行き。
 (トラップ頻出で慎重になっているようですねー)

GM:(そろそろヒントでも出そうかな……? コレとか……)
シャアル:そうだ! 部屋の中に何かヒントってない?
GM:(チャンス!)そうだな、知性で判定してみようか。
シャアル:(ころころ)11!
GM:じゃあね、部屋の中には無い。
シャアル:……には?
GM:(あ、気づいた 笑)
ソフィー:どうかした?
シャアル:! ちょっと塔の入り口見てくる!

 と言って飛び出したシャアルは、入り口に彫られた文字を再度、読みます。

シャアル:「地を這う生物に奇跡を起こす場所」だって!
ラッシュ:ヘビか、トカゲかな?
ディアノーグ:ヘビ?
GM:(そうだ、ヘビだぞヘビ……思い出せ……)
ラッシュ:あーっ! へビだ! ヘビの像!

 はい、正解(笑)
 ということで、前回シナリオでわざわざ手で書いて強調しておいた「翼のあるヘビの像」、これが今回のリドルのヒントになっていたのです。

ラッシュ:じゃあ、ヘビと鳥かな?
ディアノーグ:翼があるなら鳥じゃない?
ラッシュ:よし、はめてみよう。
GM:良いですね? では、その2枚をはめ込むと……
一同:(無言)


 扉がわずかに光り輝いたかと思うと、ゆっくりと左右に開いていく。
 
   SSS_SC_2_3.jpg
 
 大きな部屋の、床に刻まれた魔方陣は部分的に剥がれてる。
 それを取り囲む実験装置と、2m以上はあろうかという大きな半透明のケース。
 その中には……

ディアノーグ:さっきのプレートの生物がいるんだな!
GM:(う……)
ラッシュ:なるほど、6個だしね。
ソフィー:怖いねぇ。
GM:(人間とか入ってることにしたかったんだが……)そう、ライオンやサメといった動物が……

 小さめのライオンなんだね……

シャアル:これはなに?
GM:それは、台座のようなもの。球体のくぼみがあるよ。
ソフィー:もしかして、水晶?
GM:今はくぼみしかありません。
ラッシュ:なるほど、コレだな……。

 ということで、シャアルが罠を調べたのち、くぼみのところに到着。

ラッシュ:じゃあ、くぼみにはめてみよう。
GM:水晶は、そのくぼみにぴったりと収まる。一瞬だけ水晶が光り……

 壁面に光が滲み出し、文字が浮かび上がる。
 文字は流れるように形を変え、すぐにぴたりと止まる。
 すると部屋の天井に明かりが灯り、真っ暗だった部屋が見渡せるようになる。
 それに照らされた魔法装置たちは、氷が溶けるように静かに動き始め……

GM:部屋の中は何かが動き出そうとしている音でにわかに騒がしくなるよ。
ディアノーグ:やばい! 逃げよう!
GM:あ、入り口は閉じてますよ。
ディアノーグ:ええーっ!(笑)
ラッシュ:水晶球は取れないの!?
GM:取れませんねぇ。
シャアル:何が起こるんだ……
GM:と! そこで壁の一部がバタンと音を立てて開き……

 中からは腐った死体のようなものが2つ、そして「人体骨格」がひとつ。

GM:それは君たちに向かって近づいてくる!
ソフィー:きゃーっ!
GM:……さあ、どうする?
ディアノーグ:攻撃!



 壁を突き破って出てきたのは(ガラスのぽっどから出てくるはずだった)ゾンビさんたちご一行。

 さあ、ここからが最終決戦……

 次回!
 
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コメント

[C66]

盛り上がってきた感じですねぇw
続きにワクテカ
  • 2010-09-02 21:01
  • 名無し
  • URL
  • 編集

[C67] Re: タイトルなし

 お返事が遅れて、ごめんなさい。ほくろんです。
 やっと本編も更新できそうです。

> 盛り上がってきた感じですねぇw
> 続きにワクテカ

 現場でも、ゾンビが出た瞬間の子どもたちの盛り上がりはすごかったです(笑)
 ここまでが罠(慎重になっちゃう)・リドル(考え込んじゃう)でしたので、「やったぜ!」と思うんでしょうね~。

 ここは続く記事のような展開になるわけですが、最後にちゃんとボス戦も控えております(笑) 
  • 2010-09-06 14:36
  • ほくろん
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  • 編集

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Author:ほくろん
愛知県内にて青少年育成の指導者・アドバイザーをしつつ、TRPGやボードゲームの作成・普及啓発を行っております。

今となっては遠く離れ、それぞれに凝固している教育とあそびを、少しずつ暖めながら融和させていきます。

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