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牛久保小#2-1

 さて、牛久保小学校#2。
 今回はキャラメイク&「キャラクターを使ったセッション」です。

 キャラメイクっていうことは……キャラシーが必要!
 ということで、この日までに作って行ったキャラクターシートがこちら!

   110601-1.jpg

 
 カラフルですね。
 
 色のあるデザインって苦手だったんですが、情報を識別するのに色が重要であることも確か。
 牛久保小学校では、何でも新しいことにチャレンジ! です。



 
 さて、早速子どもたちにこれをみせると、

子ども :ちょうだいちょうだい!

 と、奪い合いに。
 とにかくひとり一枚を配ったんですが、何も言ってないのに名前欄に自分の名前を書き始める子も……

ほくろん:ちょっとまってー! 名前より先に、ここからはじめます。
子ども1:いちばん左のとこ?
ほくろん:そう。ここには……これを張ります!

 じゃーん!
 
 ……あーっ! 写真撮るの忘れた!

 ということで、データから画像を。

   すいとうくんとメガネちゃん

 アイテムカード、です。

ほくろん:1人3つ、選んで良いよ。
子ども :どれでもいいの?
ほくろん:そう。同じ色でも違う色でもOK!
子ども :……なるほど!

 と、ここで察しの良い子どもは気づいたようです。
 そして察しの良いゲーマーの皆さんも気づかれたことでしょう。

 このアイテムカードが「能力値」を決めます。

 カードの色が、そのアイテムで上昇する能力値の色に対応しているわけですね。


 さて子どもたちがアイテムを選び終わったら、

 ほくろん:じゃあそれをシートに貼ろうか?
 子ども :どうやって?
 ほくろん:裏面を見てごらん。
 子ども :あ! シールになってる!

 このアイテムカードはシール台紙に印刷してあったのです。
 ぺろっとはがしてキャラシーに張ったら……

ほくろん:じゃあ次はそれを数えて……
子ども :書けたよー。


   110601-2.jpg

 早い(笑)

 半数以上の子が、こちらからの説明無しに枚数カウント・「+1」の処理を終えていました。
 中には戦闘能力まで計算してある子どもも。
 (指示が無くても何をしたらいいのかがわかる、というのはデザインした側としてはうれしいことです。)

 いちおう手順を書いてみますと、

 ・「オレンジ色のアイテムの枚数」+1=体力
  (以下、「緑色・感覚」と「青色・知性」)
 ・「体力がそのまま”たたく”に」(以下、HPまで計算)

 という流れで戦闘能力までを算出します。

 ん、「たたく」ってなんだ?
 
 それは次回をお楽しみに……




 と、ここでルールについて少し。
 今回は「アイテムを選ぶ」ことでキャラクターの特徴づけを行いました。
 このシステムを採用した理由、それは「どうやら子どもは物を使うのが好きらしい」こと。

 子どもたちは「○○で○○する」という宣言がけっこう多いんですね。(前回の攻撃方法を参照、です。)
  
 考えてみると、昨年度もやたらロープを使いたがったり、遠くのものを取るのに槍を使ったり……
 もっと言えば、タンスは必ず開けるし、紐があれば引っ張るし……
 すごく素直に物から行動が引き出されるようです。
 (「状況」とか「依頼クリアに必要な課題」といった抽象的なものをまだ取り扱えず、「もの」こそが彼らにとってアクチュアルな"存在"なのかもしれません)

 ええい!

 そんなに物がすきなら、それを軸にキャラクターを作ってしまえ!

 ……ということです。

 これによって、行動宣言が容易になるのでは? という期待が1つ。
 さらに「キャラクターについてイメージを持ちやすくなるのでは?」ということも期待しています。
 出来上がったキャラクターを見ても、

  運動靴・ボール・グローブ

  双眼鏡・カメラ・携帯

 など、キャラクターを固めやすそうな組み合わせが見られます。
 (実際の選択を見ていると、プレイヤー自身の趣味で選んでいるという面もあるようで……だからこそ「固めやすそうな組み合わせ」になってもいますが、それならそれで、その嗜好を核にして「人物」としてのキャラクターイメージを作ってもらいたいと思っています。)

 あとは例えば……

  ラケット・竹刀・楽器

 長物が好きなのか……?
 
 以上、今回のルール紹介その1でした。 







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コメント

[C126] おーすごい!

ほうほう、こういうルールなんですか。たたくと脅かすの二つがあると、敵キャラにもバリエーションが増えますよね。肝だけは座っているひ弱君とか(笑)。役割ってどんなのだろうか今から楽しみです。
  • 2011-06-09 11:19
  • ビー坊
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ほくろん

Author:ほくろん
愛知県内にて青少年育成の指導者・アドバイザーをしつつ、TRPGやボードゲームの作成・普及啓発を行っております。

今となっては遠く離れ、それぞれに凝固している教育とあそびを、少しずつ暖めながら融和させていきます。

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