「この状況で何がしたい?」という質問が、先生から投げかけられました。
「この状況」というのは……

対して、子どもたちの答えは……
児童1 :戦う!
児童2 :倒す!
やっぱり、
「モンスター → 倒す!」というイメージがあるようです。
コンピューターゲームでは他に選択肢がありませんからね。
さあここからがTRPGの面白いところです。
紙魚先生:何か質問したい子はいないかな?
児童3 :ゴブリンが持っているのは何ですか?
紙魚先生:剣だけど、刃こぼれがひどくてサビだらけだよ。
児童4 :小屋の中ってどうなってますか?
紙魚先生:中はまだ見えないね。みんなはまだ小屋を遠くから見ているだけだよ。
児童5 :ゴブリンて頭良いのかなぁ……
紙魚先生:そんなに良くないといわれているねぇ。
こうして、状況がだんだんはっきりしてきます。
参加者自身が情報を集めることで、イメージが広がっていき……
児童6 :じゃあ、ゴブリンについて調べてからまた来たい!
紙魚先生:調べるなら……村に戻れば話が聞けるかもしれない。
児童6 :そうか、戻るのか……
児童7 :戻る? じゃあさ、村の人と協力して戦えない?
児童8 :それなら村で武器を集めなきゃ!
こんな風に、相談しているうちに新しいアイディアが出てきます。
こうなったらもう止まりません。
子どもたちはあれよあれよとアイディアを出してくれます。
妥当なものから突拍子も無いもの、中には笑いを取るために
わざと無茶なことを言う子もいて……
アイディアを「絞る」ことが必要になってきました。
紙魚先生:今回ここまで来た目的は覚えてる? 「友達を助ける」だったね。そのためにはどうしたら良いかな?
児童9 :友達ってまだ見えないですか?
紙魚先生:今見えるところにはいないよ。
児童10:小屋の中にいるんだ!
児童9 :じゃあどうやって入ろうか?
石をぶつけてゴブリンの気をそらす。
屋根に上って後ろからゴブリンを倒す。
上るなら、煙突から入ればいいんじゃない?
サンタさんみたい(笑)
それならさ、小屋の横から……
こうして「今できそうなこと」が具体的になっていきます。
紙魚先生:じゃあ、その行動をすると……! と、結果が返ってきたらまたそれに対して行動を考える。これがTRPGです。次はゲームの中でみんなの代わりに動いてくれるキャラクターを作りましょう。
キャラクターは1人につき1人。
ゲームの舞台となるファンタジー世界の小さな村、そこに暮らす若き冒険者(見習い)たちです。
キャラクターは「ルール」に従って作ります。コンピューターゲームと同じように、攻撃の数値や名前などを決めていきますが……
中でも重要なのは「職業」。次の3つがあります。
ファイター:モンスターと戦って、仲間を守る
シーフ:屋根に上ったり危険がないか調べたりする
ウィザード:頭がよく魔法が使える
子どもたちがたくさん出してくれたアイディア、その中で「どれが得意なのか」が職業によって決まるのです。
職業ごとに分かれたら、それぞれに計算やシートへの書き込みをして……
と、国府小学校第1回はキャラクターを作ったところでおしまい。
実際にTRPGを体験するのは次回にお預けです。
その次回というのは……実は今週の月曜日に行われたのでした。
ということで、小休止をはさんで国府小学校クラブ第2回のレポートもしたいと思います。
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