大きなまち・エオーラで目撃された不審人物。
冒険者見習い一行は、自分たちが神殿に届けた古文書が狙われている(かもしれない)と聞き、事件解決を引き受けます。
「蛇の道は蛇」と馴染みの盗賊に声をかけると、情報源としてまちの裏社会のボスを紹介されてしまい――?
エオーラのまちにいる盗賊連中は、この酒場に顔を出すのが「通例」となっている。GM:「どうする?」
ゼロ:話を聞こう。
デニス:でも神官さんにどう言うの。
ゼロ:それは、あとで考えよう。
スペディオ:じゃあ、聞く! 話を聞く!
GM:「よし。じゃあ話してやろう。実はな……」
ゼロ:場所は?
GM:「ああ。手下に後を付けさせてみたらな、ある空き家に入っていったんだよ。場所は……」
こうして辛くも隠れ家をつきとめた一行。GM:「ま、あとは頼んだぜ。俺たちの目が届かないところで悪さをするやつは、危なっかしくてしょうがねぇ。」
デニス:自分たちだって悪いんでしょ!
GM:「そうだな。だが誰かがまとめてやらねぇと、歯止めが利かなくなっちまうのさ。」
デニス:うーん……
スペディオ:とにかく急ごう。「ありがとうございました!」
バスターが判定をすると……GM:空き家らしく、物音は聞こえないね。
バスター:モンスターの足跡は?
ゼロ:モンスターはいないんじゃない?(笑)
GM:一応ダイスを振ってみるかい?
窓から覗いてみると、人影は見当たりません。GM:モンスターの足跡はない。でも、誰かの靴跡はあるよ。
スペディオ:空き家なのに?
ゼロ:なるほどー。窓はある?
デニスにうながされ、空き家へと踏み込むと……バスター:今はいないのかなあ。
デニス:えー、入ってみればいいじゃん!
あらためて見るとこのマップ、スケール感がぐちゃぐちゃですね……。ゼロ:この丸いのはなに?(右下の丸を指差す)
GM:樽です。
バスター:足跡は?
GM:うーん、改めて判定しようか。
バスター:(ころころ)12!
GM:では、ホコリが積もっている場所と積もっていない場所があります。
スペディオ:積もってないのはどのへん?
GM:このへん。
後半、ダンジョンです。スペディオ:怪しい……
デニス:その四角なに?
GM:カーペットみたいなものかな。
デニス:めくればいいじゃん!
バスター:めくる!
GM:では、その下には……なんと、床下から地下へと続く穴が隠されていました!
こういうところは知恵が回るもんですね。ゼロ:ねえ、樽転がしていったら? 罠引っかかってくれるかもしれない!
デニス:そうしよう!
ん?デニス:左いきたい!
スペディオ:じゃあ僕は右に行くね。
分散した……ゼロ:俺も右。
バスター:僕左ー。
ゼロ:樽転がしてく。
GM:じゃあその樽がゴン! と壁にぶつかる。曲がり角のようだ。
スペディオ:その先は?
GM:その先はこう道が続いていて……と、そのとき! 左の道から大きな声が聞こえます!
デニス:こっちー!?(笑)
GM:交代!
ここでは2人ともダイスがふるわず……デニス:なになに!?
GM:声がするのはもうちょっとあとね。しばらく進んだところで……感覚の判定!
と、不意を打たれての戦闘スタート。GM:では、ちょうど広い空洞に出た……と思ったところで! 左右から何者かに襲われます!
バスター:うわーっ!
GM:あ、じゃあその声が向こう側に聞こえた(笑) 戦闘!
戦闘に2ターン遅れるって、子どもたちにとってはけっこうな「痛い目」。スペディオ:僕たちは?
GM:声を聞いてから、こっちに来ることはできるよ。移動に2ターンかかるけど。
ゼロ:えーっ!(笑)
GM:2手に分かれちゃったから、こういうことになるんだね。
手も足も出なかったとあっては、ぺらぺらしゃべるしかない山賊さん。GM:……あ、山賊やられちゃった。
デニス:なんだよ、1ターンじゃん(笑)
GM:ちょうど決着が付いた頃に、2人も合流だね。
スペディオ:ちぇっ、間に合わなかった。
ゼロ:山賊たちは?
GM:部屋の隅っこで気絶してます。
スペディオ:話を聞いてみよう!
「なんであんたらを不意打ちできたかって? そりゃあ樽が転がってくる音があんなに大きいんじゃねぇ!」GM:「頭なら、まだ奥にいると思いますぜ。」
スペディオ:右の道だな!
バスター:はやく行っちゃおう!
GM:あ……
スペディオ:また分かれ道だよ。
デニス:左!
ゼロ:なんで?
デニス:さっきは右が正解だったじゃん!
スペディオ:わかんないよ。今度も右が正解かもしれないし。
デニス:えー、左行こう左! 左で良い?
ゼロ:良いよ。
スペディオ:じゃあ僕は右行く。
バスター:僕も。
GM:右の通路は、緩やかな登り。歩いていくと……
スペディオ:この穴は?
GM:どうやら外に繋がっているみたいですね。
バスター:逃げられたかな?
スペディオ:いや、向こう側が正解だったかも……
GM:じゃあ左。しばらく行くと、道がわずかにカーブして……
さあ、今回登場したモンスターはこちら。GM:「貴様ら何者だ!」
デニス:お前がボスかーっ!
GM:「ええい、うるさい! お前らやっちまいな!」戦闘開始です!
バスター:……僕たちは?
GM:さっきと同じ。2ターン休み。
スペディオ:またーっ!?
GM:同じ事をするからだ!(爆笑)
なんと! 穴を掘るモンスターを使役して、町への侵入路を作ったのでした!山賊の頭 :おなじみ、初級ではボス格のモンスター。今回の黒幕です。
オーガ :同じく、初級ではボス扱いのオーガさん。
スネーク :魔術攻撃要因として駆りだされた、初級のザコ。
ルカオン :中級で追加される新モンスター。
小型の狼のような外見で、地中に巣穴を掘って生活する。
町に侵入して神殿周辺の地図を手に入れてくる。バスター:お前が犯人かー!
GM:「ま、待て、俺は頼まれただけだ!」
スペディオ:白いローブの男だな!
GM:「なぜそれを……!」
さあデニス、運命の時間が迫ってきております。ゼロ:そいつはどこにいる?
GM:「町の北の森にある遺跡まで地図を届けろって言われたぜ。」
バスター:遺跡かぁ。
デニス:そこに行けばゴーレムいる!?
スペディオ:たぶん、いるんじゃないかな? たぶんね。
デニス:行く行く行く!
バスター:その前に神官さんのところにいかないと。
デニス:そうだっ……!(笑)
わざわざ聞くあたり、GMもイジワルでしょうか。GM:「よくやってくれた。それにしても、よく連中の居場所が分かったな。」
スペディオ:「それは、まぁ……」
バスター:ねえ、言うの?
デニス:言おうよ! 言わないとやばいって!
ゼロ:まあ……
ついに宿命の相手・「白いローブの男」とその手下・「ゴーレム」の居場所をつかんだ一行。デニス:もういい! 言う! 全部言った!
GM:OK。では、穏やかな表情のままで答えます。「そうか。そんな大変な思いをしたとはな。」
スペディオ:あれ、驚かないの?
GM:「ははは、わしらだって知らんわけではない。だが今すぐ戦いになるというわけでもない。いつか連中と事を交えるときは、おぬしらにも手を貸してもらうかもしれんな。」
デニス:狙われたりしないかな?
GM:「向こうとて本気ではあるまい。おおかた、君たちの度胸試しのつもりだったんだろう。」
バスター:良かったー。
デニス:ふう。
GM:「想像よりも苦労をかけたようじゃ。すまなかったな。しばらくはゆっくり休むと良い。」
スペディオ:いや、そういうわけにはいきません。
デニス:そうだ! 遺跡に行かなくちゃ!
バスター:ねえ、HPはどうするの?
デニス:なに?
ゼロ:ダメージうけてるでしょ。
スペディオ:……ま、一晩寝てから行きましょうか(笑)
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