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国府小学校#3-3 タイマーが……

kou_3-1.jpg

タイマー作動中!


 刻々と時間が過ぎる中……

 一行が倉庫の前に到着すると、中からは物音。
 そう、ゴブリンたちはこの瞬間にも作物を散らかしているのです!

GM:さあどうする?
ブルースター:うーん
シャウ:後ろのほうにまわる?
ブルースター:まわる?
ディアノーグ:うーん……

 と、なかなか行動が決まらない様子。
 ここはスムーズに行動してほしい……しかし……
 とGMが誘導をためらっていると、

シャウ:どうする?
レッドバーン:小屋に火、付けちゃう?

 こら!(笑)
 うーん、なんか言ってやらんと……
 とGMがまたためらった瞬間、です。

スペディオ:それはダメ! 村の人が困るよ

 
 すばらしい!

 この一言、フィクションの世界の住人たちに思いを馳せることができるっていう人情、子どもたちのこの一面が見られるのは、非常に嬉しいことです。

 さて、このつっこみに対して当のレッドバーンは……

レッドバーン:そっか。そうだなー。
GM:(やっぱり素直なんだな……)じゃあ、シーフ2人が後ろに回る?

 ということで、小屋の後ろに回る2人。(思い出しました、ブルースターもシーフです!)
 残りの4人は正面玄関前で隠れて待機です。

 シーフ2人が見つけたのは、小さな窓。
 そこには……

GM:窓の向こうには人が一人。棚の方を向いていますね。
シャウ:誰だろう?
ブルースター:あ! 村の人かな?
シャウ:あー隠れてたんだきっと!
GM:(なるほど、そういう想像もあったか……)えーっと、全身黒い服で、村人には見えないね。
ブルースター:うわー。敵だな!
シャウ:どうしよう?

 と、ここからパーティーで相談が始まります。でも話してる余裕なんて、無いぜ……?
 (ちなみにここでいつもの「テレパシー状態」が発生しましたが、今回は大目に見てスルーです。)

ディアノーグ:よし、窓のそばに石を投げてみたら?
ブルースター:なんで?
ディアノーグ:ゴブリンが窓の方にくるかもしれない!
シャウ:それ良い!

 ということで、シーフ組が隠れて石を投げることに。

ブルースター:石投げたよ。窓の下ぐらい。「コン!」

 うーん、ここで悪者としては……

GM:じゃあ……「ごぶごぶ!」と黒い人がゴブリンに指示を出しています。その直後、正面で待ってるメンバーには、2体のゴブリンが正面から出てくるのが見えます。そのまま、建物の裏側に様子を見に行く。

 あえてプレイヤーの予測と反する行動に出てみます(まあ、手下に様子を見に行かせるのは妥当だと思いますし……)
 さあ、子どもたちよ、どう出る!?

レッドバーン:よし、今のうちに正面から突入だ!!


 ええーっ!(笑)

ディアノーグ:それがいいね。モンスター2体は減ってるはずだし!
ブリードルイ:そうしよう!

 え、でも、戦力分散したままだけど大丈夫……?
 とくに外は「シーフ2人 VS 剣ゴブリン・弓ゴブリン」なんだけど……?

シャウ:じゃあこっちでゴブリン2体は倒す!
ブルースター:よし!

 うわ、こっちもノリ気だ(笑)
 ってことは……

kou_3-3.jpg
(写真はちょっと戦闘が進んでからのものです……)


 2戦闘が並行して進むことになってしまいました。
 GM的にも、そんなルールは用意してないのでてんやわんや。
 とりあえず、写真のように戦闘シートを2枚使ってその場をしのぐことにします。

 プレイヤーの裏をかこうと思った僕が悪かったか……っと!
 ここで忘れてはいけませんタイマー
 この時点で残り16分。戦闘が始まったので、ゴブリンたちの荒らしは止まります。これで戦闘に勝てば、16単位の野菜を守りきったことになります
 最大で30単位ですから、彼らは半分以上の野菜を残すことに成功したのです。

 その意味ではここで「突入!」という選択肢も、正しい気がします。「村人たちを守る」という目的は達せられるわけですから……
 
 まさかレッドバーン、そこまで考えて……?

 
 いや、まさかね……。



 今日はここまでです。

 次回、感動の国府小学校#3最終回。
 感動を巻き起こす人物、それは……まさかの……


 では!
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プロフィール

ほくろん

Author:ほくろん
愛知県内にて青少年育成の指導者・アドバイザーをしつつ、TRPGやボードゲームの作成・普及啓発を行っております。

今となっては遠く離れ、それぞれに凝固している教育とあそびを、少しずつ暖めながら融和させていきます。

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登録名は『冒険王道』の著者名です。
(あくまで個人アカウントですので、ご承知置きください)