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サマースクール#1-2 黒板プレイ + はじめてセッション

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 前回記事の通り、#1は黒板プレイからスタート。参加者は4人です(初日お休みの子もいるため少なめです)
 さらに!
 今回は夏休み特別版ということで、未経験の先生にもご参加いただいております。

 新規参加の先生と紙魚先生、2人の現職教員が見守る中の黒板プレイです(さすがに緊張します)。

 まず「RPG」のイメージを頭に浮かべてもらうために、コンピューターゲームのRPGを具体的に挙げます。

ほくろん:みんなRPGって知ってる? ポケモンとか。やったことある人ー?
(数人):はーい
ほくろん:おお。あとドラクエとか?

 ほとんどが、コンピューターRPGを経験しているようです。
 そこで、

ほくろん:でも今から遊ぶRPGにはテレビもDSも必要ありません! 代わりに必要なのは、一緒に遊ぶ友達と紙とペン……ですが、今からそれを黒板を使ってやってみたいと思います。

 ということで黒板プレイが始まります。 
 

☆ 読む人は読む、飛ばす人は飛ばすコラム

 僕はここで、必ず「挙手」「返答」を必ず求めるようにしています。

 このように答えやすい簡単な質問に答えてもらうことで、喉と体を温めるとともに、自分たちが「参加」することでゲームが進んでいくんだ……という意識付けを狙います。

 続く「黒板プレイ」では彼らから意見を出してもらうため、言いやすい「雰囲気」と「心の状況」を整えることが肝要ということですね。(まあ準備体操というか、広義のアイスブレイクとも言えます)

 TRPG自体が自主的な参加を必要とするゲームですし、質問・対話などを使って自主的な参加の意識付けをこまめに行うようにしています。
 

ほくろん:さあみんなは深い森の中を歩いている。すると、先にこんな小屋が見える(黒板に書く)。君たちはここに……そうだな、さらわれた村長の娘を救い出すためにやってきたのだ!
子どもたち:(聞いている)
ほくろん:小屋の前にはこんな怪物が2体(ゴブの絵を張る)。見張りとして立っているようだが、やる気はなさそうだ。さあ、どうする?

 ここからが大切。子どもたちからできる限りの意見を引き出したい!
 ということで、順番に指名して意見を言ってもらうと……
 
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 うーん、TRPG未経験者でも「隠れてうしろに周ってみる」とか意見が出るもんですね。
 ここでアプローチを変えて、再度質問してみます。

ほくろん:じゃあ思いつかないって言う人は、なんか僕に質問してみてください。「何がある?」とか、「ここはどう?」とかね。

 「窓ってある?」「扉に鍵はかかってる?」などの質問に対して口頭で答えたのち、

ほくろん:TRPGっていうのはね、こうやって「質問」して調べたり、「宣言」をして行動する遊びなんです。こうすれば、画面が無くても遊べるよね。

 と、TRPGの遊びかたをざっくり理解してもらいます。
 次に、

ほくろん:みんながゲームの世界に入ることはできないから、代わりに冒険してくれるキャラクターを作りましょう。

 ということで子どもたちの意見を3つに分類し、「ファイター」「シーフ」「ウィザード」を説明。ここからはキャラクターメイクです。

 今回は黒板プレイの様子をお届けしました。
 次回は#1セッションの様子をお届けします。
 
 では!
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コメント

[C60] なるほど

毎回、入門者にもわかりやすい説明ですね。
私の場合、リプレイを読んで自分でも遊びたい一心でしたから
イザ説明しようとすると入門者に難しい言い方になっていた気がします。

TRPGは【ゴッコ遊び】と説明される事も多いですが
最近私は『聞き手も参加する本の読み聞かせ』かもしれないとも思い始めています。
絵本ならば絵も有りますが枚数は限られていますし、絵が無い本も有ります。
それでも聞き手は読み手の話を聞いて場面を塑像して楽しむ所がTRPGみたいというか。

実は単に、TRPGを知らない大人に説明する時に
【ゴッコ遊び】よりも『本の読み聞かせ』の方が好感触になる気がするだけなのですけれどね。w
ダイスを使う所が賭博と誤解される話は都市伝説かもしれませんが、ありえない話でもないですし。

[C65] Re: なるほど

白い北風 さま

> 毎回、入門者にもわかりやすい説明ですね。
 ありがとうございます!
 この辺りの説明・指導は子ども交流体験活動(キャンプなど)の指導経験が生きているように思います。

 とはいえ、「相手が子どもだから……」と気を使って(?)組み立てており、同時に「時間がかかる」という欠点もあります。
 判定・戦闘のルールなどはここでは説明してませんしね。
 (今回の場合は、続くセッションパートで説明しながら遊びました)

> TRPGは【ゴッコ遊び】と説明される事も多いですが
> 最近私は『聞き手も参加する本の読み聞かせ』かもしれないとも思い始めています。

 なるほど! 言葉を聞いてイメージする、という点でそっくりですね。
 絵本の読み聞かせでも、子どもたちのアイディアで結論が変わったりしますし……(笑)

> 【ゴッコ遊び】よりも『本の読み聞かせ』の方が好感触になる気がするだけなのですけれどね。w

 いや、大事ですよソコ(笑)
 ただでさえ「モンスター!」「倒す!」「○す!」などの単語が飛び交うこともあって、端から見たらなど、「健全なのか……?」と思われかねない遊びですから……

 次の機会には「聞き手が行動を決めることができる、読み聞かせです」という説明を使わせていただきますね!
  • 2010-08-17 01:06
  • ほくろん
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ほくろん

Author:ほくろん
愛知県内にて青少年育成の指導者・アドバイザーをしつつ、TRPGやボードゲームの作成・普及啓発を行っております。

今となっては遠く離れ、それぞれに凝固している教育とあそびを、少しずつ暖めながら融和させていきます。

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