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サマースクール#2-4 ラストバトル……?

ディアノーグ:じゃあ俺攻撃! 攻撃!
GM:待て待て(笑) まずは先攻がどちらか決めよう。

 さて、冒険者たちの手によって起動した謎の魔法部屋。
 格納スペースから登場したゾンビたちを前にして、一気に戦闘ムードです。
 先攻・後攻を決める判定をした結果、

ラッシュ:こっちが先攻だ!
GM:(む、負けてしまったか……まあ最初のターンぐらい、仕方ないか……)
ディアノーグ:じゃあ、攻撃!

 現れたのはゾンビ2体とスケルトン1体。
 ゾンビ①が冒険者たちの右隣のマスに、ゾンビ②&スケルトンが左隣のマスに配置されています。

 まずはディアノーグが隣のマスに移動してゾンビに攻撃。

ディアノーグ:剣術でソンビを攻撃! (ころころ)16!
GM:うん、ダメージが少し入ったぞ。
ディアノーグ:よーし。
GM:そこで! ディアノーグは、「感覚」で判定してみようか?
ディアノーグ:(ころころ)7ー。
GM:7か。それなら……そうだな、ゾンビが何かを言っているような気がする。
ディアノーグ:内容は?
GM:ちょっとわからない。次の人はー?
ラッシュ:俺、行動して良い?
GM:(さーてどんな行動を見せるかな?)
ラッシュ:なんかしゃべってるんだっけ? とりあえず攻撃

 揺るがねぇ(笑)
 (いや、現時点で「ゾンビが何かを言っている」という情報はディアノーグしか知らないので、物語内的には正しいわけですが……)

 攻撃の結果、ゾンビにはわずかにダメージ。
 そして同じく感覚で判定を行い……

ラッシュ:やっぱり何か言ってる?
ソフィー:なんて言ってるのかはわからない?
GM:今のとこ、声に気づいているのはディアノーグとラッシュだけです。ソフィーさんはまだですね。
ラッシュ:あ! じゃあ教える!

 ラッシュから情報を得たソフィーは、耳を済ませて聞いてみますが、失敗。
 シャアルも同じように挑戦すると、

シャアル:(ころころ)14!
ソフィー:さすがシーフ!
GM:うん、じゃあシャアルは何を言っているのか、聞くことができる。ソンビはこう言っている……


 「その魔法装置を止めてくれ……それが止まらないと、俺たちは……」

GM:「俺たちは何度でもよみがえり、永遠に動かされる……」と、その辺で皆さんの行動はおしまい。どうします、戦闘を続けますか?
ラッシュ:……ゾンビの様子は?
GM:……じゃあ、こちらの行動。ゾンビ2体は皆さんに近づいてきますが、攻撃をする様子はありません。
ソフィー:そうなんだ……
ディアノーグ:わかった。攻撃はいったん止めよう。
シャアル:話を詳しく聞いてみたい!
GM:では、ゾンビたちが空ろに話している内容は……

 この施設は、古の魔法使いが残した動物実験の場所。さまざまな生物の特長を備えた新種の生物を作り出そうとしていたのだ。
 彼らも実験台としてここにとらわれていたが、魔法使いがここを去って幾年。
 いまではこの建物の魔力によって、生き長らえさせられているだけ存在だ。

ラッシュ:そうだったのか……
GM:では、ゾンビが皆さんに向かって言います。「頼む、魔法装置を壊して、俺たちを休ませてくれ。そして二度とこんなことが起こらないように……」



 そう、これが今回の「依頼」です。

GM:さあどうする? この魔法施設も結構な値打ちだろうから、お金にはなると思うよ?
ディアノーグ:……壊そうか。
GM:(お。)
ソフィー:かわいそうだよね。
ディアノーグ:なんか怖いしね。
ラッシュ:そうだね……
シャアル:他にも危ないモンスターが出てくるとイヤだしね……
GM:(けっこう現実的だな…… 笑)

 ディアノーグが水晶球の前に立ち、剣を振り上げますが……

ラッシュ:まって。魔法の水晶球なら、魔術のほうが壊れやすいんじゃない?
GM:(おお、そんな発想があるのかっ……!)
シャアル:壊した瞬間に爆発するかもしれないしね。
ソフィー:魔法で遠くから壊す?
ディアノーグ:……そうだ、それに俺は、肩が痛いから無理だ!

 戦闘中は言わなかったくせに(笑)

 さておき、ソフィーが水晶球を魔術で攻撃すると……

GM:水晶球に亀裂が入り……真っ二つに割れる。すると、部屋の明かり・周囲の轟音・薄く輝いていた装置、そのすべてが瞬時に動きを止める。
ラッシュ:ゾンビさんたちは?
GM:振り返ると、動きを止めた3つの死体が倒れています。皆さんの耳には、どこかから……




 「ありがとう」と声が聞こえたような気がします。



GM:そ の と き !
一同:え?
GM:塔全体が小刻みにゆれ始め……!



 壁に亀裂が走り、天井からは砂がぽろぽろとこぼれ落ちてくる。

GM:水晶の支えを失った塔が今、崩れようとしている!
一同:うわーっ!(笑)



 お約束のダンジョン崩壊の危機から、彼らは無事に脱出できるのか!?

 その先に待ち構えている本当の敵とは……?

 次回、(やっと)最終回!
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プロフィール

ほくろん

Author:ほくろん
愛知県内にて青少年育成の指導者・アドバイザーをしつつ、TRPGやボードゲームの作成・普及啓発を行っております。

今となっては遠く離れ、それぞれに凝固している教育とあそびを、少しずつ暖めながら融和させていきます。

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登録名は『冒険王道』の著者名です。
(あくまで個人アカウントですので、ご承知置きください)