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サマースクール#3 ディアノーグ、GMデビュー!

 夏休みも終わり、小学校はすっかり運動会ムード
 そうかと思えばこちらはやっと、国府小学校サマースクール#3のプレイレポートをお送りします。

 その#3ですが、ほくろんは写真撮影に専念していたため詳細なレポートを書くことはできません。
 そこで現役教師である紙魚先生にレポートをお願いしました。
 今回、次回とその様子を紹介させていただきます。

 どうぞ~



 本日、紙魚卓のGMはあのディアノーグ。
 普段の饒舌さや奔放さサマースクール#2など参照……う、カテゴリー分け失敗している記事がけっこうある……)は影を潜め、迷いつつ、言葉を探しつつの進行です。さすがに初めてのゲームマスターは緊張するようです。当然ですよね。

PCは

 シャアル(シーフ)
 ロキ(ファイター)
 レイン(ウィザード)
 シャープシューター(シーフ・紙魚先生ご本人

の4人。
 シャアルは昨年の国府小TRPGクラブにいた6年生です。冒険王道は初めてですがTRPGは経験者。
 ロキは中学1年生。彼は牛久保小TRPGクラブの卒業生で、このサマースクールのため協力を申し出てくれたのです(TRPG歴は4年目)。
 逆にレインはついさっきキャラメイクを終えたばかりで、まっっっったく初めてのプレイヤー、しかも唯一の女の子
 彼女に楽しんでもらえるように! と心に誓いつつセッションスタート。

シャープ:私たちはどこにいるんですか?
GM:今、泊まるところを探して村に着いたところです。そうすると、村長を中心にして、村の人が丸くなって話をしています。
ロキ:聞いてみよう。
GM:「このごろモンスターが村を襲って食料や何かを奪っていくのでどうしよう」と話をしてます。
シャープ:どうする?
シャアル:もっと詳しく聞いてみる。
GM:村人の後ろで? 冒険者だって名乗って中に入ってく?
シャアル:困ってるなら、ちゃんと村長さんと向き合って話を聞こうよ!

 さて依頼についての話が始まるのですが、ここで光ったのがシャアルのクレバーさでした。
 例えば、「近くの森にある小屋にモンスターが住み着いて困っている」という村長話を聞いて、「先に小屋の作りとか詳しく聞いておこうよ」と情報を集めます。さらに、

ロキ:「モンスターが出るのは夜ですか?」
村長:「夕方頃です」
シャアル:「じゃあもう夜になるから明日行こう」

 ……もう夜になる?
 よくわからなかったので聞いてみたら、最初のGMの発言、”泊まるところを探して村に着いた”から「時間的にもう遅い」と判断したとのことです。すごい!

 こんな風に依頼内容の確認をしている間、レインちゃんにも話を振るのですが、あいまいに微笑みつつ首を傾げるだけ……なのでとにかく進めます。

ロキ:どんなモンスターが出るんですか?

 という質問に対しては、GMがどう説明したものか困っている様子。
 モンスターの名前を言ってしまえばデータがばれるし、でも答えないわけにはいかないし……という葛藤のようです。そこで、

シャープ:「村長さんは見ててもモンスターの名前を知らないかもしれないよね。そういうときは、『こんな感じのものだった』って、見た様子だけを話せばいいんだよ」

 と水を向けました。
 すると。

GM:「……ヘビみたいなのと、オオカミみたいなのと、ゴブリンみたいな大きいの。みんなで4匹」

 うわあ(笑)
 よくわかりました。ロキが笑いをこらえながらメモを取ります。

 ところで、小さな事ですが言っておこうかな、と思ったこと。

シャープ:「村の人に小屋まで案内してもらおうかと思ったけど、巻き込んでケガしてもいけないし。村長に道聞けば行けるよね?」

 と、GMや他のメンバーに聞きます。頷いてくれたことを確かめてから、翌朝まで時間を進めてもらいました。


 翌朝、森の中の小屋を前にしたところでGMに確認。

シャープ:「今回の依頼は、モンスターが村の物を奪うから退治してくれっていうことなんだよね?」
GM:そうです。

 難しいことは考えず、ダンジョンの中の敵を全て倒せばクリア、ということのようです。

 小屋の様子を見ると、入り口1カ所に窓1カ所。シャアルがのぞくと、

GM:「中央にテーブル、この辺にたんす、ここからこっちは木箱が邪魔になって見えない」

 なるほどー。視線が通らない、ということはそこに何かいる、ということでしょう。

 ここでまたまたシャアルのクレバーな提案。

シャアル:「前やったんだけど、こっちの窓から魔法でこの辺で音を立ててもらって、そうすると敵が出てくるから、そうしたら入り口から入って不意打ちできる」

 ……経験のある6年生って、こうあってほしいよね、という手本のような存在です。

 相談の結果、レインに魔法で木箱を崩してもらい、その音とともに突入することに。レインが窓から中を見て魔法の準備、他のメンバーは入り口の前で突入待機です。
 いざ魔法で木箱を落としたレインは、部屋の中に動きがあったことに気づきます。

GM:テーブルの下からヘビが2匹出てきて、木箱の周りをぐるーっと見てまた隠れました。

 これを見たキャラクターはレインだけ。

シャープ:「レインちゃん、『ヘビがいたよー』ってこっちに来て言ってよ。入り口の前にいるメンバーには分からないから!」


 と話を振ります。テレパシー現象を意識してもらうためにも、彼女にしゃべってもらうためにも、です。

 なんとかヘビの情報を共有した冒険者たちは、ついに小屋に突入することに!



 ということで、後半は次の記事にさせていただきます。

 ちなみに紙魚先生の記録によると、この時点で
「レインちゃんは首を縦に振るか横に振るか傾げるか、だけでいまだに声を聞いていません(笑)」
 とのこと。

 彼女はお地蔵さんプレイヤーから一歩を踏み出せるのか!?
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プロフィール

ほくろん

Author:ほくろん
愛知県内にて青少年育成の指導者・アドバイザーをしつつ、TRPGやボードゲームの作成・普及啓発を行っております。

今となっては遠く離れ、それぞれに凝固している教育とあそびを、少しずつ暖めながら融和させていきます。

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登録名は『冒険王道』の著者名です。
(あくまで個人アカウントですので、ご承知置きください)