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牛小前期最終回-1

 さあついに始めることになりました。
 牛久保小学校前期最終回の報告でございます。
 
 最終回といってもいつもと時間が変わるわけではありません。
 いつもどおりに余裕をもって2時50分ごろには……

 ……と言いたいところですが、この日は午前から中級の印刷を行っていた日。
 印刷関係のトラブルがいろいろと重なった結果、印刷が終わったのは2時過ぎ(ほんとは午前中に終わるはずだったんですが…)
 昼食もそこそこに牛久保小学校に駆け込みます。

 えー、そんなわけで今回もカメラが用意できず、写真は無しです……
 
 なんとかクラブ開始には間に合い、いつもの通りにクラブが始まります。
 これも恒例になってしまいましたが、

ほくろん:忘れ物した人ー?
小学生:はーい!

 最終回にしてキャラシー忘れがなくならないとは……(後期から対策を考えなければなりません…)
 とにかくぱぱっとキャラシーを作り直している間に、枯葉さんが今日のGMのシナリオをチェック。
 続けて、少しでも遊ぶ時間を確保するために手早く卓分けです。
 今回僕が面倒を見ることになったのは、

  GM:6年生
  バクラ(…なんか元ネタがある?)
  ウォリーズ
  ルイス
 
 の4人。
 いや、「面倒を見る」なんていってしまいましたが、実は今回、僕がはっきりと発言したのは4回。

「この洞窟は崖とかにあるの?」
「なるほど、確かに投げる方向からバレるね」
「見張りはまじめにやってる感じなの?」
「確かにそういうこと言うやつは悪いやつだ(笑)」

 あとはじっと彼らが遊んでいる様子を見ているだけでした。
 そう、僕が口を出さなくてもちゃんとセッションとして成立しているんです
 さすが、半年遊んできただけのことはありますね。

 ということで最終回は僕が口を出した部分、そして出さずに乗り切れた部分を中心に紹介します。

① 「この洞窟は崖とかにあるの?」
 洞窟に入るところ。つまり、ダンジョンの入り口ですね。
 今回のGMのシナリオも、もちろん依頼のシーンから始まります。しかし依頼のシーンはわずか1分で終了
 これ誇張じゃなく、ほんとにそんなもんなんです。

GM:じゃあみんなが旅をしていると、村長が依頼してくる。盗賊に盗まれた宝を取り返してほしいって。
ほくろん:(村長はどこから出てきたんだ…… ←いちおう、まだ黙っている
バクラ:はいはい依頼受ける受ける。受けないとどうせゲームが始まんないんだろ!
ほくろん:(あー、そういうこと言いたくなる時期ってあるよね…)
バクラ:みんなは?
ルイス:受ける受ける。
ウォリーズ:良いよ。

 と、ここで口を出さなかったポイントがあります(今書いていて思い出しました)

 バクラ君、この「せっかち感」の割に他のメンバーに確認をしているんですね。一人で遊ぶゲームなら「自分が行くと思えば状況は変化する」んですが、TRPGでは「その場の全員が同意しないと、先に進められない」。自分ひとりの決定で話が進んだ気になっていると、他の参加者が捕らえている状況との間に齟齬が生まれ、トラブルになってしまいます。
 子ども達の場合はこれが非常に多い。それを自然と回避しただけでも、たいしたもんです。

 さて、協力的なプレイヤーのおかげであっという間に洞窟の前です。

GM:どうくつの前には見張りのゴブリンがいます。
ルイス:洞窟の後ろには回れる?
GM:うーんと、回れる。いや回れないけど、うーんと様子はわからないっていうか……

 ルイス君は「小屋」探索の経験から「まずダンジョンの外側を一周する」を鉄則と考えているようです。
 しかし洞窟に外周はありません。下手したら山一つぐるりとまわることになってしまいます。

 どうもGMはここで、「洞窟の周りってなんだ? どうなってるんだ?」という疑問を抱きつつ、しかしはっきりと答えられていないようです。
 これは、どうくつの周囲の状況を考えてないな……ということで、

ほくろん:この洞窟は崖とかにあるの?
GM:そう! だからこっちはずーっと岩の壁だ。
ルイス:そっか……

 と、GMが決めきってなかったことをちょっと補足してあげたのでした。

 ここからプレイヤーたちは「いかにゴブリンの気をそらすか」を相談し始めます。
 そこで登場するのが次からの発言なのですが、それは次回ということで…… 
 
 
  
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プロフィール

ほくろん

Author:ほくろん
愛知県内にて青少年育成の指導者・アドバイザーをしつつ、TRPGやボードゲームの作成・普及啓発を行っております。

今となっては遠く離れ、それぞれに凝固している教育とあそびを、少しずつ暖めながら融和させていきます。

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登録名は『冒険王道』の著者名です。
(あくまで個人アカウントですので、ご承知置きください)