fc2ブログ

Entries

牛久保小学校#3-1

 さーて、牛久保小学校#3。
 今回は最初から最後までゲームを通してやってみよう! という回です。

 「最初から最後まで……?」
 これまでは、ダンジョンからスタートして、お化けを倒したら終わりでした。
 ダンジョンより前といえば、「依頼」。後といえば、「依頼のクリア」です。
 今回は「依頼」というのを強調してやりたいな……と思っていたのです。

 というのも、#2までの子どもたちのプレイングを見ていると、
 「とにかくチビお化けを探す!」「お化けを倒す!」という作業に没頭している様子。
 これまでは、なぜそれをするのかということを考えてもらっていなかったんですね。
 (ゲームに参加してもらうために、ダイスや戦闘を推しすぎたな……? なんて反省しています。)

 でもせっかくTRPGなんだから、物語やモチベーションを感じてもらいたい!
 
 ということで、今回は「依頼」のシーンからです。

ほくろん:きーんこーんかーんこーん。6時間目……授業って6時間で終わりだよね?
子ども5:そうだけど、6時間目のあとは部活があるよ。
ほくろん:あ、そうか。じゃあ……部活の後ってなんか合図ある?
子ども1:「夕焼け小焼け」!
ほくろん:んん、じゃあ夕焼け小焼けが流れる時間。とつぜん放送が入ります。「テーブルトークRPGクラブの人は校長室に集まってください

 そういわれて校長室に集まったメンバー。
 そこで校長先生から直々に……

ほくろん:(校長先生)みんなにお願いがある。最近、夜になると5年生学習室で物音がするんだ。調べてきてくれないか?
子ども3:えー。何で僕たちなの?
ほくろん:だって「お化け探しアイテム」持ってるのは君たちだけだから。
子ども3:そっか!

 ということで新登場、「お化け探しアイテム」こと「役割カード」です。

 110616_whissle.jpg  110616_amikago.jpg  110616_megane.jpg

 実は依頼のシーンの前に1人1枚を選び、キャラシー右上のカードスリーブに差してました。

  110601-1.jpg(右上をごらんください!)

 これで役割分担をしよう! ということです。
 今回のメンバーは、

  あみ&かご × 1
  ホイッスル × 2
  ルーペ   × 3

 という分担。
 これがバランス良いのかどうか……それはやってみないと分かりません。
 (ちなみに、どれも戦闘データには影響しないようになっています。)


 ところで、5年生学習室という部屋ですが……実はTRPGクラブが使用している部屋でもあります。
 今回は遊んでいるその部屋が舞台ということです。
 これが今回のシナリオ第2のポイントです。
 「何かあるか」「広さや様子」が具体的に分かると、発言しやすいのでは……? という狙い。
 (今思えば、なぜ初回にこれをやらなかったのか……)


 さて部屋の前の廊下まで来たメンバーですが……
 5年生学習室には扉が2つ。

子ども1:こっちの扉から入る!
子ども2:こっちから入る!
子ども1:待ち伏せされてるかもしれないよ!
子ども2:裏をかかれるかもしれないよ!(←ホントにこう言った)

 といつもの調子。
 前回まではGMがある程度助け舟を出していましたが、今回は自分たちで意見をまとめなさいと静観していると……

子ども3:まずさ、窓の隙間とかから中が見えないかな?
子ども1&2:なるほど!
ほくろん:じゃあ、「感覚」で判定をしてみよう。
子ども3:(ころころ)10-。
ほくろん:じゃあこの辺に、なんだか黒いモヤのようなものが見える。どうやら、ボスお化けのようだ。
こども :ええーっ!

 今回のシナリオのポイントその3。

 「最初からボスお化けが見えていたら、子どもたちはどうするか?」

 今まではチビお化けをある程度見つけてからの戦闘でした。

 今回は、こっそりチビを探してみるとか、お化けを外に誘導するとか、いろんな手が考えられるはず。
 さてどうなるかな……?

子ども1:ボール投げる!


やっぱ攻撃するかーっ!

ほくろん:えーっと、どんなボールだっけ?
子ども1:サッカーボール!
子ども3:まだ窓の隙間から見てるんだから、入らないよ?
子ども1:えー。窓開けて投げれば良いじゃーん。
子ども5:バレちゃうでしょ!

 なぜサッカーボールを投げるのか、ということは置いといて、ここから作戦会議です。(良かった……)
 とりあえず「片方の扉にひきつけておいて、もう一方から入る」と決めたのですが……

子ども5:でもどうやってひきつけるの?
子ども2:ボールは? さっき言ってたサッカーボール。
子ども1:ボールを投げて音を立てよう! そうしたらそっちに行くはずだ!
ほくろん:(どうしても投げるんだな……)じゃあ「体力」で判定しよう。
子ども1:(ころころ)あーっ! 1と1だーっ!

 このゲーム、ファンブルというルールはありませんが、せっかくなので。

ほくろん:じゃあそのボールが狙いからはずれて、窓ガラスに当たる! ガシャーン!(笑)
子ども1:怒られるっ!(笑)
子ども5:大丈夫、音は立ったよ!
ほくろん:そうだね。中にいた黒いモヤはごそごそと割れた窓に近づいてくる。そっちに気をとられているようだね。
子ども1:今だーっ!


 と、黒いモヤの背後に迫る子どもたち!
 果たして無事に倒せるのか!?

 今回はこれで!

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://dice4kids.blog57.fc2.com/tb.php/96-afb86eea

トラックバック

Appendix

『冒険王道』ページへ

↓ カテゴリリンク

国府小学校 牛久保小学校 なぜTRPG? 制作の裏側 その他

プロフィール

ほくろん

Author:ほくろん
愛知県内にて青少年育成の指導者・アドバイザーをしつつ、TRPGやボードゲームの作成・普及啓発を行っております。

今となっては遠く離れ、それぞれに凝固している教育とあそびを、少しずつ暖めながら融和させていきます。

管理人がフェイスブックはじめています。
登録名は『冒険王道』の著者名です。
(あくまで個人アカウントですので、ご承知置きください)